スカーレット150話「俺を産んでくれてありがとう」あらすじ

スカーレット150話は、琵琶湖のほとりで喜美子がタケシに声をかけるところから始まります。「日本一の湖や、よう見とけ、こっちの心もおおきくなるで」喜美子が幼いころ初めて琵琶湖を訪れたとき、父・常治に言われた言葉を喜美子はタケシに送ります。

 

4月、タケシは桜と桃のピアノの発表会へ行く約束を果たし、工房では今まで通り、喜美子とタケシはお互いに作品作りに取り組んでいました。

 

喜美子は唐突にタケシに「ぎゅーしたる!」と言い出します。タケシは一度うなずいたものの、いざとなると照れくさくなったのか断ろうとしていましたが、喜美子はそれを許さずタケシを抱きしめます。

 

タケシを抱きしめながら、喜美子は「しあわせやなぁ」と今の時間をかみしめていました。それから二年後、タケシは26歳の誕生日を前に亡くなりました。大崎先生がタケシの作品を見に工房へ訪れます。

 

そして、喜美子は以前約束した作品作りを大崎先生と取り組みます。素焼きが終わった器に釉薬を付ける作業を大崎先生にお願いすると、大崎先生は作業に取り掛かる前に、タケシが亡くなる三日前の話をしてくれました。

 

意識がほとんどないタケシは大崎先生が手を握ると、握り返してくれた、それが思いのほか力強かったと喜美子に話していました。

 

喜美子が一人、ご飯を食べていると八郎が顔を出しました。縁側で二人はみかんを食べながら話しをします。八郎は名古屋から長崎へ移り住み、新しい作品作りにチャレンジすることを喜美子に報告しました。

 

喜美子はふと、タケシに言ってしまった言葉を思い出します。ドナー探しが絶望的な中、喜美子はタケシを励ますために「死なせへん、うちが生かしたる」と言ったことはエゴでしかなかったと落ち込んでいると、八郎はタケシから喜美子へのメッセージを伝えました。

 

「俺を産んでくれてありがとう」その言葉に喜美子は救われたような表情になっていました。タケシが居なくなっても、喜美子の作品作りをしながら送る毎日は続きます。窯に薪をくべながら、炎を喜美子がいつまでも見つめているところで、スカーレットは終わりました。